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信号機#

鉄道模型シミュレーターNXの鉄道信号機は、部品の表示状態が、「設定値」によって変化する部品です。

信号機

一般的な色付きの明かりで知らせる色灯信号機の他に腕木信号機、進路表示機などがあります。 また、形状が変化する部品(錘付き転轍機)なども信号機部品に分類されます。

信号機の設置#

信号機部品は、レール付き信号機と信号機のみの2種類があります。

信号機

信号機を配置します。信号機は、信号部分の表示状態をあらわす値を設定します。一般的な色灯信号機など基本的な信号機の場合は、選択から「停止」などを選びます。

設定値リストには、信号機部品に組み込まれている設定値が表示されます。設定は、スクリプトなどで数値で指定します。6を設定すると「進行」表示になります。(これは一般的には、青が点灯します。) リストにある設定値を選択で選ぶと、その状態が表示されます。

一般的な信号機は、「停止」から「進行」まで1から6の設定値の組み合わせをもっています。3灯信号機は、1と3と6の状態が組み込まれています。

「設定なし」に設定した場合は、信号機の状態をあらわすポリゴンは、表示されません。信号機の本体ポリゴンのみ表示されます。

配置直後の初期値は、「停止」です。「停止」がない部品、進路表示機や腕木信号機の一部などは、「停止」のままでは、本体ポリゴンのみ表示されます。適切な初期設定または、スクリプトなどで初期状態を指定してください。

信号機

「試運転」で確認します。信号機は、「停止」を指定しているので赤が点灯します。

信号機の表示切替#

信号機の表示切替は、簡単な方法から閉塞を定義した本格的な方法までいろいろあります。ここでは、もっとも簡単な方法を紹介します。

閉塞:線路をいくつかの区間に区切って、1つの区間には1つの列車のみという原則にしたがって、前方区間に列車があれば、信号機を赤にする。また、状況により列車を自動停止させる。

信号機

列車の進行方向と同じ向きに自動センサーを設置します。設置場所は、信号機より手前です。

作例は、編成部品がのるレールを180度回転しています。編成は、レールの向きにあわせて展開します。180度回転することで展開する方向を逆向きにしています。

信号機

「ATS動作エディター」ボタンをクリックして、列車が通過したときの動作を設定します。

種類は、信号機。部品は、設置した信号機(の部品名)。CMDは、「注意表示」を選択します。

設定したら、動作エディタを閉じるボタンをクリックします。

信号機

信号機は、初期状態を「進行」に変更して、青が点灯するようにします。 (スクリプトで指定する場合は、6を設定します。)

信号機

列車がセンサーを通過する前は、青色(進行)が点灯しています。

信号機

列車がセンサーを通過すると、黄色(注意)が点灯します。

動作エディタの時間を設定して、一定時間経過したら「停止」に切り替わるようにすれば、黄色のあとに赤色を表示します。

特殊信号の設定#

信号機の設定値リストに「停止」がない場合は、停止以外を初期設定に選択します。

信号機

作例の信号機は、設定値リストが、進行と注意です。停止は含まれていません。

信号機

部品を配置した直後は、デフォルト初期値が「停止」になっています。これを進行または注意に変更します。

信号機

信号機

センサーで信号機の状態を変更するように設定して、「試運転」で確認します。

特殊信号の設定(進路表示機など)#

進路表示機など特殊な信号機は、一般信号機とは別の設定値をもっています。

信号機

進路表示機の設定値リストは、100番台の数値が表示れます。停止、進行など一般信号機の設定値は、この部品には含まれていません。このため、基本信号の初期値設定では、設定できません。

特殊な数値の設定値は、スクリプト、自動センサーで設定します。スクリプトの場合は、信号機のスクリプトの初期化イベントで数値を設定します。

信号機

自動センサーのコマンドで、列車が通過したら表示内容を設定します。Param項目に設定したい数値を記述します。作例では119を設定しています。

信号機

列車が通過するまでは、初期値は無効な値(作例は停止=1)なため、ポリゴンは表示されていません。

信号機

列車が通過すると、設定値リストに含まれている119がセットされたので、信号機に「19」の文字が表示されます。

信号機以外の表示切り替え部品#

鉄道模型シミュレーターは、鉄道信号以外に「表示状態を切り替える部品」を信号機機能で実現しています。

信号機

おもり付き転轍機は、レバー部分が表示切替可能な部品です。 設定値の1と6に割り当てています。

信号機

信号機のステータス番号#

複数の信号が1つの部品に組み込まれている場合は、ステータス番号で設定値の保存場所を指定します。

スクリプトで信号機を設定する場合は、ステータス番号は、0から3の4つの場所を指定できます。たとえば、色灯信号機に表示機が組み込まれている部品は、#0を色灯信号機、#1を表示機の設定値保存場所に使います。

通常の1つの信号機のみの部品は、#0を保存場所に使います。

センサーのコマンドは、#0から#2までが指定できます。