フレキシブル部品#
フレキシブル#
フレキシブル部品は、自由に曲げられる線路、道路、高架プレートです。鉄道模型には、通常の長さやカーブ半径などが規格化された線路のほかに、自由に折り曲げることのできるフレキシブルレールがあります。フレキシブルレールは、線路の下の枕木部分が自由に曲げられるようにつくられているため、なめらかに変化するカーブをつくることができます。
フレキシブル部品は、ベジエ曲線と呼ばれる幾何学形状に分類されます。ベジエ曲線は、両端の接線ハンドルを動かすことで自由に曲げることができます。写真の(a)、(b)を操作します。
- (a)接線ハンドルの取り付け部分
- (b)接線ハンドルの方向と長さを操作するつまみ
フレキシブル部品は、基本長に対して一定の範囲の長さで設定可能です。配置する区間にあわせて部品を選択してください。
基本長と可変範囲の例 | | | |---|---| | 基本長128mm | 64mmから192mm | | 基本長256mm | 128mmから384mm | | 基本長384mm | 256mmから512mm |
すでにある線路に接続するには#
フレキシブル部品のみを選択した状態でプロパティからハンドル自動設定をクリックします。
近くにまだ接続していないほかの線路があれば、自動的に接続します。このときにハンドルの位置と方向が適切な状態に設定されます。ハンドルを操作して曲線のおおよその形状を決めてから、ハンドル自動設定を実行すると適切です。(接続済みジョイントは、ハンドル自動設定の対象外になります。一度接続を解除してください。)
複線部品(ジョイントが3個以上ある部品)の場合は、ハンドル自動設定が適切に動作しない場合があります。手動でハンドルを調整してください。
自動設定を実行すると、部品角度を0にします。0度でフレキシブル曲線を計算します。
ハンドルのコピー#
接線ハンドルをほかの部品に反映することができます。
接線ハンドルの状態をうつしたいもとのフレキシブル部品を選択してプロパティから「ハンドルコピー」を実行してください。反映したい部品を選択してから、プロパティのハンドルペーストを実行すると、ハンドルが反映されます。
ハンドルを初期状態に戻す#
プロパティからハンドル初期化を実行してください。直線状態に戻ります。
ハンドルの方向を固定したまま変形#
ハンドルを操作するときに、シフトキーを押しながらドラッグしてください。ハンドルの方向を固定したまま、形状を変形することができます。自動ハンドルや他の線路に接続した後でカーブ形状を変更する場合に便利です。
カント付きフレキシブルレール#
曲線で車体を内側に傾斜させる「カント」が設定されているフレキシブルレールです。外側のレールが、内側より高い位置に設定されています。カント付きのフレキシブルレールは、いくつか注意点があります。
- 高い側のレールが、曲線の外側になるように折り曲げて使用します。逆向き、直線では使用できません。
- S字カーブも設定できません。必ず、単純なカーブになるように設定して下さい。
フレキシブルレールと振り子について#
フレキシブルレールは、任意の曲線を簡単に作ることができますが、振り子車輌が通過する場合は、注意が必要です。振り子車輌は、カーブの局所的な曲線形状を走行中に検出して、振り子が動作します。
フレキシブルレールが、わずかでもS字変形になっている場合、振り子に極端な挙動が発生します。シンプルな曲線になるようハンドルを調整してください。